キャッシングは便利なものですが、返済するときに苦しくなるのが一般的です。
しかも返済期間が長引けば長引くほどにメンタル面でも利息面でも厳しくなります。
少しでも返済負担を軽くするには、早期完済を目指すことが大事でしょう。
そこで、今回はキャッシングを早く返済したいと考えている人が知っておくべきコツと注意点について徹底的に解説していきます。
少しでも早期完済を検討している場合は、ぜひ最後までご覧になってください。
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目次
キャッシングは早期に完済したほうが利息は安くなる
キャッシングは早期に完済するほうが利息は安くなります。
利息の発生しないローンであればどれだけ長期間になろうと構いませんが、キャッシングに関してはそうはいきません。
特に消費者金融でキャッシングしている場合は、金利は年に18.0%程度になることもあり、これが長期間になれば非常に利息で損をしてしまいます。
早期に完済できなければ仕方ないですが、完済できるのにしないのは利息負担が重くなるばかりでメリットはありません。
お金に余裕があればまずは完済することを検討してみてはいかがでしょうか。
キャッシングの返済はリボ払いが基本
キャッシングの返済は基本的にリボ払いで、正式名称はリボルビング払いです。
リボ払いでは、毎月決まった金額を返済していく方法。
たとえば、10万円借入してリボ払いの金額が3,000円であれば、完済まで毎月3,000円支払い続ければ問題ありません。
つまり、10万円借入した翌月に10万円を返済せずにすむため、お金のないときに大変役立つシステムです。
一方、毎月3,000円の返済では利息を含めれば33回以上はかかり、単純に計算しても3年近くは返済を続けなければなりません。
また、リボ払いの最小返済額はキャッシングした金融機関により異なります。
大手消費者金融では各社返済シミュレーションを提供しているため、自身の借入している金額と完済までのシミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。
現実的にどのくらいの返済期間と利息が発生するのか一発で理解できるので確認することをおすすめします。
リボ払いは返済が長引いて利息が高くなりやすい
リボ払いは借入した金額に対して毎月決まった金額を返済するだけですむため、完済まで長引いて利息が高くなってしまいます。
数十万円の借り入れをしていても数千円の返済ですめば、なんとなく返済は気楽に感じられるはずです。
しかし、実際は毎月利息を支払い続けなければならず、利息負担は増えてしまいます。
このようにリボ払いは毎月の返済自体は軽く感じますが、長期的に返済が続くので利息負担は重くなるのが実情です。
アコムから50万円借りて通常返済で完済した場合の利息
ここではアコムで50万円を借りて金利は年18.0%かつ最小返済額で完済したシミュレーションを以下の表に示しましたので、確認してみてください。
回数 | 返済金額 | 元金 | 利息 | 残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 15,000 | 7,500 | 7,500 | 492,500 |
2 | 15,000 | 7,613 | 7,387 | 484,887 |
3 | 15,000 | 7,727 | 7,273 | 477,160 |
4 | 15,000 | 7,843 | 7,157 | 469,317 |
5 | 15,000 | 7,961 | 7,039 | 461,356 |
45 | 15,000 | 14,441 | 559 | 22,862 |
46 | 15,000 | 14,658 | 342 | 8,204 |
47 | 8,327 | 8,204 | 123 | 0 |
合計 | 698,327 | 500,000 | 198,327 | 0 |
※一部省略
借入した50万円に対しておおよそ20万円の利息を支払わなければなりません。
返済回数は47回に及び、約4年間は毎月15,000円の返済を続ける必要があります。
しかもこれは返済期間中に一度も追加で借入しなかったケースで、急な出費で追加融資を受ければさらに返済期間は長引きます。
このようにキャッシングの返済は消費者金融の定める最小返済額を返し続けると予想外に多くの利息を支払わなければならないデメリットがあります。
アコムから50万円借りて繰り上げ返済した場合の利息
次にアコムから50万円借りて金利は年18.0%で繰り上げ返済した例を以下の表に示します。
ここでは毎月の最小返済額に加えて5,000円を追加で返済したケースです。
回数 | 返済金額 | 元金 | 利息 | 残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 20,000 | 12,500 | 7,500 | 487,500 |
2 | 20,000 | 12,688 | 7,312 | 474,812 |
3 | 20,000 | 12,878 | 7,122 | 461,934 |
4 | 20,000 | 13,071 | 6,929 | 448,863 |
5 | 20,000 | 13,268 | 6,732 | 435,595 |
30 | 20,000 | 19,251 | 749 | 30,745 |
31 | 20,000 | 19,539 | 461 | 11,206 |
32 | 11,374 | 11,206 | 168 | 0 |
合計 | 631,374 | 500,000 | 131,374 | 0 |
※一部省略
毎月5,000円の繰り上げ返済を続ければ、返済回数は47回から32回まで減り、利息負担も約7万円減らすことができました。
繰り上げ返済は金額が増えれば増えるほど返済回数も利息負担も減るため、お金に余裕のあるときは積極的に活用するようにしましょう。
ただし、無理に繰り上げ返済して再び借入することは本末転倒でしかないので、あくまで余裕のあるときだけに限定するような工夫が必要です。
キャッシングの繰り上げ返済の方法は?
キャッシングの繰り上げ返済は、以下の方法があります。
- 口座引き落としで繰り上げ返済
- ATMからの入金で繰り上げ返済
- ネットバンキングで繰り上げ返済
それでは、それぞれの繰り上げ返済の方法について詳しく解説していきましょう。
口座引き落としで繰り上げ返済する場合
口座引き落としで繰り上げ返済する場合は、事前に約定返済日の返済金額を増額しておくことで対処できます。
約定返済日の返済金額を増額するためには、約定返済日の何日前までに手続きしなければならないといったケースがあるため、事前に調べておきましょう。
手続きをしなければ通常の約定返済額しか引き落とされないので、手続きが必須です。
ATMからの入金で繰り上げ返済する場合
ATMから入金して繰り上げ返済する場合は、基本的に約定返済日にかかわらずいつでも繰り上げ返済できます。
ATMに専用ローンカードを挿れて入金するだけですむため、特に事前の手続きも必要ありません。
専用ローンカードを所有していなければできない繰り上げ返済の方法なので、専用ローンカードを所有していない場合は発行するようにしましょう。
ネットバンキングで繰り上げ返済する場合
ネットバンキングで繰り上げ返済する場合は、キャッシングしている金融機関の会員ページ等にアクセスし、返済する項目から行うことができます。
会員ページからネットバンキングの会員サイトに接続し、残高があれば所定の手続きに従って進めれば繰り上げ返済ができます。
ネットバンキングでの繰り上げ返済でも事前に手続きは不要ですし、外出する手間もないため利便性が高いと感じるのではないでしょうか。
ただし、そもそもネットバンキングの普通預金口座を所有していなければ使えないので、自身がキャッシングしている金融機関の返済に対応したネットバンキングの口座開設をしておくべきです。
キャッシングで繰り上げ返済する際の注意点
キャッシングで繰り上げ返済するとメリットばかりに思えますが、以下のような注意点があります。
- 繰り上げ返済は借入額が大きいほど効果的
- 無理な繰り上げ返済で手元にお金がない状況は避ける
それでは、上記2つの注意点について詳しく解説していきます。
繰り上げ返済は借入額が大きいほど効果的
繰り上げ返済は借入額が大きいほど効果があります。
一方、借入額が少額の場合はそこまで大きな効果は期待できません。
もちろん少しでも完済までの期間が短くなれば利息面ではお得ですが、借入額が少額の場合はそこまで繰り上げ返済にこだわることもないでしょう。
繰り上げ返済は借入額が大きいときこそ積極的に使うべきシステムです。
無理な繰り上げ返済で手元にお金がない状況は避ける
繰り上げ返済はすればするほど早期完済に近づきますが、手元にお金がない状態まで返済してしまうのは危険です。
というのも、手元にお金がなければいざというときにお金が必要になり、結局お金を引き出してしまう可能性があります。
返済したのに借入してしまうのは意味がないので、繰り上げ返済はお金に余裕のあるときだけ考えるようにしましょう。
早期に完済したいなら積極的に繰り上げ返済を活用しよう
このページでの結論としては、早期に完済したければ繰り上げ返済を積極的に活用していくことをおすすめします。
繰り上げ返済は最少返済額よりも多めに返済する方法で、繰り上げ返済したお金はすべて元金に充当されます。
返済回数も利息も減らす効果があり、借入額が大きければ大きいほど効果的です。
ただし、無理に繰り上げ返済してお金がない状態は再び借入する理由になるため、繰り上げ返済しても生活にゆとりがあるときだけにしましょう。
それでも早期完済を目指すうえで、繰り上げ返済は積極的に活用していくべきです。
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