消費者金融の平均的な金利は18%前後で、大手消費者金融の金利は中小消費者金融と比べて低い場合が多いです。
ただし、中小消費者金融の中にも安い金利で借りられる所もあるため、実際に利用するカードローン会社を選ぶときには最新情報の確認が大切になります。
なお、貸金業法という日本の法律で、消費者金融で設定できる金利は最大で年率20.0%までと決まっており、この金利を超えることはありません。
20.0%を超える金利設定の貸金業者を見つけた場合は違法な業者の危険性が高いためご注意ください。
今回は、様々な消費者金融の金利や、各カードローン会社で10万円を借り入れした場合にかかる利息の金額についてまとめてご紹介します。
急な出費で困ったときなどに、出来るだけお得に借入ができるよう、利息に関する情報を参考にしていただければ幸いです。
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目次
大手消費者金融の平均的な金利はどれくらい?
下限金利 | 上限金利 | 無利息期間 | |
---|---|---|---|
プロミス | 4.5% | 17.8% | 初回利用の翌日から30日間 |
アコム | 3.0% | 18.0% | 契約翌日から30日間 |
アイフル | 3.0% | 18.0% | 契約翌日から30日間 |
SMBCモビット | 3.0% | 18.0% | なし |
レイクALSA | 4.5% | 18.0% | 5万円未満の借入分180日間 |
ノーローン | 4.9% | 18.0% | 1週間以内の完済で何度でも |
大手消費者金融6社について、金利や無利息期間をまとめました。
ひとことで金利といっても、下限金利と上限金利の間には大きな差があります。審査において特定の条件を満たした人は下限金利に近い金利で借り入れができることもありますが、基本的には上限金利に記載されている金利が適用されると考えた方が無難です。
上記にご紹介した6社の内、プロミスだけは上限金利が17.8%となっていて少しお得となっています。
金利設定は時期によっても変動することがあるため、最新の情報はお申し込み時に必ず確認しましょう。
なお、無利息期間は、その期間内に完済した場合利息が0円で利用できるというサービスです。
プロミスでは初回の借入を行った翌日から30日間、アイフルとアコムでは契約完了日の翌日から30日間は無利息で利用できます。
ノーローンでは、借入から7日間は無利息で借りることができ、完済すれば何度でも無利息サービスを利用することが可能です。
SMBCモビットは無利息期間がありません。また、レイクALSAは借入金額の内5万円分だけを180日間無利息にするか、借入の全額を30日間無利息にするかのどちらかが選べます。
消費者金融の実質年率とは?
消費者金融のホームページなどには、必ず金利の設定が表示されています。
この時、「実質年率」と書かれている場合と、「年利」と書かれている場合は若干意味が異なるため、注意が必要です。
貸金業者や金融機関から融資を受ける際には、借入れる金額の多さや、返済するまでの期間の長さに応じて「利息」と呼ばれる利用料が発生します。
CDやDVDなどのレンタル店と同様に、消費者金融でもお金を借りるためのレンタル料として、利息の支払いが必要です。
この時に、借りたお金の何割が利息になるかを表すものが「金利」、そして1年間で返済した場合に発生する利息の割合を示すものが「年利」と呼ばれます。
さらに、実際に消費者金融で融資を受ける際には、カードローン会社が行う様々な手続きで発生する事務手数料などのコストも発生します。
ただし、これらのコストは個別に支払いを行う形ではなく、借入れ金の返済の際に金利に上乗せして一緒に支払うのが普通です。
この時に、金利や諸々の手数料をすべて合わせて支払うべき金額をもとに計算したものが、「実質年率」と呼ばれます。
つまり、借入金額に対してどのくらいの利息が実際に発生するかは、「実質年率」の数字によって決まるということです。
消費者金融の金利は法律で上限が定められている
消費者金融の金利は、法律によって上限が定められています。
日本国内で運営されている貸金業社が設定できる金利は、民間の消費者金融か銀行かに関わらず最大で20%です。
より細かな上限は、利息制限法や出資法という法律によって規定されています。
利息制限法による規定では、借入金の元金が10万円未満の場合、上限の金利は年利で20%が上限です。
10万円以上100万円未満の元金の場合は、年利で18%が上限となります。また、借入の元金が100万円以上の場合には、年利15%が上限です。
出資法による上限金利は、借入れの元金に関係なく年利で20%が上限として定められています。
この金利を超えて貸金業を営むことは禁止されており、破った場合には5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金という刑事罰が課せられるという仕組みです。
なお、利息制限法は消費者金融や金融機関による融資だけでなく、個人間の借金の金利にも適用されています。個人間でのお金のやり取りであったとしても、利息制限法の上限金利である年利20%を超えたやり取りは無効です。
銀行カードローンの金利はどれくらい?
貸金業者の内、銀行が直接融資を行っている銀行カードローンでは、金利の設定が民間消費者金融よりも低くなっています。
銀行カードローンの金利の例として、三井住友銀行カードローンの実質年率は4%~14.5%です。三菱UFJ銀行カードローンでは、実質年率が1.8%~14.6%に設定されています。
その他の銀行カードローンについても、上限の年利が15%未満に設定されているところが多いです。
ただし、ジャパンネット銀行のネットキャッシングなど、一部の銀行系カードローンでは上限金利が18%の場合もあります。
銀行カードローンが民間消費者金融よりも金利が低い理由は、その分借入のための審査基準が厳しいためです。
安定した収入や勤続年数、職位、高い返済能力があると認められた場合にのみ、銀行カードローンを利用できます。
貸し倒れのリスクが少ない分、金利は安く設定されているのが銀行カードローンの特徴です。
実質年率18%の消費者金融から10万円借りた場合の利息は?
実質年率が18%の消費者金融から10万円借りた場合に支払う利息額について、具体的にいくらになるかをシミュレーションしてみましょう。
消費者金融によっては、初回申込時に一定期間の無利息サービスがある場合もありますが、今回は分かりやすくするため無利息期間は無いものとして計算していきます。
実質年率は諸々の手数料などを含めて実際に返済する全額を表す利率なので、実質年率が18%の消費者金融で10万円借りた場合、10万円の18%にあたる1万8,000円が1年間で発生する利息の金額です。
1年間よりも短い期間で完済した場合には、この金額よりも少ない利息でカードローンを利用することができます。
反対に、1年間よりも長い期間をかけて返済をしていく場合は、1万8,000円以上の利息額が発生するため、計画的な利用が大切です。
完済するまでにいくら利息を支払う?
1年間よりも短い期間や、長い期間をかけて完済した場合は、いくら利息を支払うことになるのでしょうか?
これについて、毎月1回返済を行って完済すると考え、いくつかのパターンでシミュレーションをしてみましょう。
実質年率が18%の消費者金融で、10万円を借り入れした場合について計算します。
まず、6ヶ月かけて返済する場合は、最終的に返済する金額は10万5,315円です。
5,315円分が利息となります。
1ヶ月あたりに返済する金額は、およそ1万7,600円です。
12ヶ月かけて返済する場合、最終的に返済する金額は11万16円となります。
1万16円分が利息となり、6ヶ月かけて返済する場合と比べておよそ2倍弱の利息額です。
1か月あたりの返済金額は、およそ9,168円となります。
18か月かけて返済する場合、最終的な返済金額は11万4,850円です。
1万4,850円分が利息で、1か月あたりの返済金額はおよそ6,380円となります。
このように、完済するまでにいくら利息を支払うかは、借入期間の長さが伸びるほど大きくなるのが特徴です。
出来るだけ短期間で完済することが、利息を少なく抑えるポイントと言えます。
消費者金融の金利はクレカのリボ払いと変わらない!
消費者金融で借入をしたときに発生する金利は、クレジットカードのリボ払いの仕組みと同様です。
クレカのリボ払いでは、1回あたりの支払金額を固定で決めたあと、支払いが完了するまでの間毎月支払いをします。
支払い完了までの期間が長くなるほど、金利が発生するのがクレカのリボ払いの特徴です。
返済額が少ないとなかなか元金は減らないので要注意
消費者金融のカードローン商品を利用する場合、1回あたりの返済額が少ないと元金が減っていくペースが遅くなってしまうため、ご注意ください。
ボーナスが出た月や節約できた月など、多めに返済できるタイミングで出来る限り返済を行っていくことが、利息を少なく完済するためのポイントとなります。
大手消費者金融なら無利息期間を活用しよう!
今回は、大手消費者金融の利息についてご紹介しました。
大手消費者金融を利用するのが初めての場合、無利息期間を利用することが可能です。
また、ノーローンのように条件を満たせば何度でも無利息で借りられるサービスもあります。
無利息期間を賢く活用して、ぜひ出来るだけ少ない利息でお得に融資を受けてください。