おまとめローンの審査が甘いのはどこ?審査に通りやすいおまとめローン6選

審査の甘いおまとめローン

多重債務を解消し、生活を立て直したいときに頼れるのがおまとめローンです。

おまとめローンは、既存の借金がある人に対して貸し付ける商品です。その性質上、通常のローンよりも審査が厳しくなるのは当然です。

消費者金融のおまとめローンを借りる際、どうしても審査に通りたいのなら、大手よりも中小のほうが借入れできる確実性は高いといえます。

中小消費者金融のおまとめローンについて見ていきましょう。

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審査の甘さで選ぶなら中小消費者金融のおまとめローン

大手より中小の消費者金融のほうが、カードローンもおまとめローンも、審査は甘めになるとされています。

どちらも金利は変わらないのに、なぜでしょうか。

借入をしたい人はだいたい最初に、宣伝費を潤沢に掛けていて、借入れや返済のサービスの行き届いた大手に当たるものです。

中小消費者金融は、大手の審査に通らなかった人たちの中から審査をおこない、融資をして利息を得る必要のある商売なのです。

大手と同じ審査をしていてはビジネスが成り立ちませんので、少々角度の違う審査をしてくれるわけです。

もっとも、ごく単純に「大手では審査に通らないが中小ならOK」と思うと泣きを見ます。

返済する資力のない人に対しては、中小消費者金融でも融資をしてくれるはずがありません。焦げ付いたら業者の持ち出しになるからです。

中小消費者金融について、単に「審査が甘い」と思うのは正確ではありません。審査の方法論が異なっているということです。

中小消費者金融のおまとめローンはどんな人におすすめ?

中小消費者金融の利用が向いているのは、たとえば過去に2~3か月以上の延滞(金融事故)を起こしてしまった人です。

金融事故を起こした後は、たとえ返済を終えたとしてもブラックと呼ばれる状態になります。

ブラックリスト(というリストが存在するわけではないものの)の「ブラック」です。

法律で規制されているわけではないものの、通常ブラックの状態で貸してくれる貸金業者はないものです。

ですが、中小の消費者金融はこのような場合でも、比較的貸出しをしてくれる場合があります。

もちろん、大手とは異なる独自の審査により、返済の確実性が高いことを見極めてのことです。

もっとも、以上についてはカードローンの場合です。金融事故を起こした人は、すでにおまとめローンで借金を「おまとめ」できる状態ではなくなっていますので、同列には考えられません。

ですが、審査に当たってのこの姿勢自体は、おまとめローンにも通じる部分があるでしょう。今後きちんと返済してくれると判断する人については、貸してくれる可能性があるとうことです。

以下、中小消費者金融のおまとめローンを見ていきましょう。

多くの中小の業者は店舗のあるエリアが限定されていますが、通常は全国どこにお住いの申込者でも、借入可能となっています。来店の必要もない場合が多いです。

1.ダイレクトワン

ダイレクトワン

ダイレクトワンはスルガ銀行グループの消費者金融で、静岡県掛川市に本社があります。

静岡だけでなく、東海道に広く店舗を構えています。

ダイレクトワンには、「お借り換えローン」というおまとめローン商品があります。

2種類のおまとめローンを扱っていて、消費者金融等の貸金業者で作った借金をまとめるローンと、銀行も含めたカードローンにクレジットカードのショッピングリボ払いなどをまとめるタイプのローンとがあります。

100万円以上のおまとめの場合、金利は利息制限法通りの15.0%となる見込みです。

ダイレクトワンの審査基準と審査に落ちる人の特徴!審査に落ちたあとの対処法

2.中央リテール

中央リテール

中央リテールは東京・渋谷に店舗のある、全国的にも珍しいおまとめローン専門の業者です。

最短2時間という迅速な審査を誇ります。融資の実行は最短翌日です。

金利が10.95~13.0%と、比較的低めに設定されています。

これだけ低い金利だと、銀行カードローンを14.6%程度で借り入れている人でも、まとめたくなるでしょう。

ただし、中央リテールで扱っているおまとめローンは、消費者金融や信販会社など貸金業者からの借入れで作った借金をまとめるタイプだけです。

金利が低いのは利用者にはメリットですが、それだけ審査は厳しくなると考えられます。

中央リテールのメリット・デメリット!他社と比較した特徴を徹底解説

3.ライフティ

ライフティ

ライフティは東京・日本橋(人形町)にある消費者金融です。

貸金業者で作った複数の債務をまとめる、おまとめローンを提供しています。

利息制限法通りの、100万円以上のおまとめローンを金利15.0%で貸し出すビジネスモデルです。

融資上限額が300万円までとなっている点にはお気を付けください。

100万円未満を借り入れる場合、金利は18.0%ですので、毎月の返済額以外の負担は小さくはなりません。

既存の借金は、ライフティが振り込んで返済してくれます。

おまとめローンを借りた後、既存の借金返済の前に「ちょっと使ってしまう」という心配がないのはメリットでしょう。

ライフティのメリット・デメリット!他社と比較した特徴を徹底解説

4.フクホー

フクホー

フクホーは大阪の老舗消費者金融です。

セブンイレブンのメディア端末を利用して実施する、カードローンの即日融資で大手と競っています。

こちらのおまとめローンも、金利は利息制限法の上限(100万円以上の借入れで金利15.0%)の商品です。

貸金業者からの既存の借入れをまとめることができます。

貸付額の上限は、200万円と低めです。

フクホーのメリット・デメリット!他社と比較した特徴を徹底解説

5.アロー

アロー

アローは名古屋の消費者金融です。カードローン以外に、おまとめローンを扱っています。

公式サイトにおけるおまとめローンの設定例が変わっています。

金利25.0%や28.0%で借りているローンを、15.0%(100万円以上)や18.0%(100万円未満)で借り換える前提になっています。

そもそも2019年現在、18.0%を上回る金利は存在しないので、公式サイトに載せる事例としては適当なものとはいえないでしょう。

また、貸し出す際の金利の上限が19.94%と書かれていますが、この金利の適用が可能なのは、10万円未満の貸出しの場合だけです。

おまとめローンには関係ない金利です。

アローのおまとめローンを使う際は、内容についてよく確認したほうがいいでしょう。

貸付額上限は200万円です。

アローのメリット・デメリット!他社と比較した特徴を徹底解説

6.ユーファイナンス

ユーファイナンス

東京・新御徒町にある、おまとめローンと不動産担保ローンの専門業者です。

おまとめローンには、「ビッグローン」という名称が付いています。

この商品は、100万円以上の貸出ししかおこなっていません。金利上限は法定通りの15.0%です。

複数の消費者金融から金利18.0%で借り入れをしており、その合計が100万円以上ある人なら、ユーファイナンスのビッグローンの審査に通れば確実に利息が下がるわけです。

融資の上限額は700万円です。この場合は、金利はもっと低くなるものと思われます。

最短即日融資を狙うなら大手消費者金融のおまとめローン

返済日が近づいていて、一刻も早くおまとめローンを利用しないと返済の延滞になってしまう…。

そんなときには、最短即日融資にも対応している大手消費者金融のおまとめローンがおすすめです。

中小消費者金融と比べると審査基準は厳しくなりますが、おまとめローン専用商品であれば、総量規制を超える借り入れが可能です。

またネット申し込みにも完全対応しているので、とにかく急いでおまとめローンへ申し込みたい方にもおすすめです。

アイフル「おまとめMAX」

アイフルのおまとめローン

金利(実質年率) 3.0%~17.5%
限度額 1万円~800万円
返済期間 最長10年(120回)
必要書類 原則として、他社借入条件等の確認ができる書類
本人確認書類
源泉徴収票等収入を証明する書類

アイフルのおまとめローン「おまとめMAX」では、ネットから申し込み可能で、来店契約を選択すれば最短即日で融資を受けることが出来ます。

クレジットカードのショッピング枠も対象になるのが特徴で、様々な借り入れを一つにまとめることができます。

収入が高くなくても、返済能力が認められれば審査には通るので、返済に困った方におすすめのおまとめローン商品です。

アイフルのおまとめローン審査基準と審査に落ちる理由を徹底解説

プロミス「おまとめローン」

プロミスおまとめローン

金利(実質年率) 6.3%~17.8%
限度額 300万円
返済期間 最長10年(1回~120回)
必要書類 原則として、他社借入条件等の確認ができる書類
本人確認書類
源泉徴収票等収入を証明する書類

プロミスのおまとめローンは、自動契約機、または電話で申し込みできるおまとめローン商品です。

現時点での借り入れよりも確実に利息を抑えることができるので、多重債務で悩んでいる方には早めの申し込みをおすすめしています。

限度額の上限は300万円と他のおまとめローンと比べると低めですが、キャッシングやクレカのおまとめであれば、十分に対応できるおまとめローンです。

プロミスのおまとめローン審査は厳しい?どんな人が審査に落ちる?

アコム「貸金業法に基づく借換え専用ローン」

アコム貸金業法に基づく借換え専用ローン

金利(実質年率) 7.7%~18.0%
限度額 1万円~300万円
返済期間 借入日から最長13年7ヵ月・2~162回
必要書類 源泉徴収票
確定申告書
税類通知書・所得(課税)証明書
給与明細書

アコムのおまとめローンは、フリーコールから申し込みでき、最短当日中に審査回答を受け取ることができます。

過去にアコムを利用したことのある方や、現時点でアコムを利用したことのある方であれば、審査もスムーズに進むのでおすすめです。

アコムのおまとめローン審査は厳しい?審査に落ちる理由と対策

確実におまとめローンが必要なら担保付きおまとめローン

カードローンもおまとめローンも、無担保のローンです。

無担保のローンは、借り手が働いて返済を確実におこなうと考えられるから貸してくれるのですが、融資の確実性には欠けます。

幸い、不動産を持っている人ならば、これが担保になり、より有利に借入れができます。

融資の確実性も増します。

無担保ローンで作った借金について、不動産担保ローンで返済する方法を見てみましょう。

ここにご紹介するのは銀行のローンですが、銀行以外の不動産担保ローンについても、「総量規制」は対象外です。

楽天銀行「不動産担保ローン」

楽天銀行「不動産担保ローン」

旧イーバンク銀行であるネット銀行の楽天銀行は、楽天グループ入り後ますます存在感が増しています。

楽天銀行の不動産担保ローンは、申込者本人または親族名義の不動産を担保に借入れでき、既存の借金を返済するおまとめローンとしても活用できます。

金利が2.89%~9.49%と、無担保ローンと比べると圧倒的に低くなっています。

最短翌営業日回答という審査スピードの速さも売りです。

東京スター銀行「不動産担保ローン」

東京スター銀行「不動産担保ローン」

第二地銀の東京スター銀行は、ユニークな商品構成で知られています。

珍しく、全国に支店を持っていますので窓口での相談がしやすいでしょう。

「スター不動産担保ローン」という商品があります。

変動金利で0.85%~8.35%、固定金利で1.20%~8.80%となっています。

繰上げ返済の手数料無料のサービスがあります。

審査の甘いおまとめローンの見つけ方

審査の甘いおまとめローンの探し方は5つあります。

主に中小消費者金融の審査が甘いおまとめローンの探し方は

  1. 金利の高いおまとめローンを選ぶ
  2. おまとめ目的の契約を容認している金融機関を選ぶ
  3. 営利目的ではない金融機関を選ぶ
  4. 銀行が提供している不動産担保ローンの利用を検討する
  5. すでに借り入れをしている金融機関に相談する

以上の5つです。

ここからは1つ1ずつ見つけ方を解説していきます。

金利の高いおまとめローンを選ぶ

審査の甘いおまとめローンを探すにあたってまず着目すべきなのは「金利の高さ」です。

金利を低く設定している業者は貸し倒れが起こった場合の損失が金利の高い業者と比べて大きくなります。

貸し倒れのリスクが大きいため、審査は厳しくなるのです。

逆に金利が高いと貸し倒れのリスクも軽減されます。

そのため、金利の高いおまとめローンの審査は金利の低いおまとめローンと比べて審査が甘くなる傾向にあるのです。

金利が高すぎるとおまとめしても意味がないので要注意

金利が高ければ高いほど審査が甘くなるとはいえ、高すぎる金利はかえって自分の首を絞めることになります。

お金を借りる側にとって、金利が高ければ高いほど返済額は増えます。

返済額が増えてしまうと結局おまとめローンを利用する意味がなくなってしまうのです。

金利の高さに目をつけるべきではあるものの、高すぎる金利には要注意です。

おまとめローン目的の契約を容認している金融機関を選ぶ

おまとめローン目的の契約を認めないという金融機関では、借金の一本化を申し出ても容認されない場合が多く、審査に通過することができません。

審査が甘いおまとめローンを探す人は申し込みをする前にまず金融機関の公式サイトにアクセスしましょう。

金融機関の公式サイトには認められている資金用途一覧があるため、それを確認する必要があります。

営利目的ではない金融機関を選ぶ

労働金庫など、営利を目的としていない金融機関を利用するのも、審査の甘いおまとめローンを探す方法の一つです。

営利目的ではない金融機関は営利目的の消費者金融や銀行の審査とは違った基準で審査をします。

そのため、銀行や消費者金融の審査に落ちた人でも審査に通過する可能性が十二分にあるのです。

決して審査が甘いわけではありませんが、基準が違うため、チャンスがあるのです。

銀行が提供している不動産担保ローンの利用を検討する

銀行の不動産担保ローンを利用することもおすすめの方法です。

不動産担保ローンであれば、収入・雇用形態に不安がある人でもおまとめローンの審査に通りやすくなるためです。

不動産担保ローンの評価対象は申し込み者ではなく、不動産です。

そのため、不動産の価値があればおまとめローンの審査に通過できるのです。

自分の評価に不安が残っていて、不動産を所有している人は不動産担保ローンの利用を検討してみても良いでしょう。

すでに借り入れをしている金融機関に相談する

すでに借り入れをしている金融機関に借金の一本化を求めるのも一つの方法です。

その金融機関で返済実績をある程度積んでいれば、その金融機関のなかでの信用はある程度勝ち取れています。

そうなると、審査の際に返済能力が認められやすくなります。

すでに金融機関から借り入れをしている人はその金融機関に相談してみると良いでしょう。

おまとめローンの審査で見られるポイント

収入が安定して返済能力があるか

おまとめローンの審査では、収入が安定していて返済能力があるかが最も重要視されます。

そのためアルバイトやパートなど、非正規雇用の方は収入がなくなるリスクが高いため、審査では不利になってしまいます。

また会社員であっても、中小企業よりも上場企業や大手企業は審査で優遇され、公務員も大手企業並に審査は通りやすくなります。

収入の高さよりも勤続年数の長さが大事

またおまとめローンの審査では、収入の高さよりも勤続年数の長さが重要視される傾向になります。

統計的にも勤続年数が短ければ、退職するリスクは高くなるため、信用度は低くなってしまいます。

そのためおまとめローンの審査に通るか不安な方は、最低でも勤続期間が半年を超えるまで待ってみることをおすすめします。

家族や同居人がいるか

おまとめローンの審査では、家族や同居人がいるかどうかもチェックされます。

中でも実家で両親と暮らしている方であれば、本人が返済できなくなっても、最悪親が支払いをしてくれるケースがあるので、信用度は高くなります。

おまとめローンへ申し込んだことは、勝手に家族へと通知されることはないので、家族がいる人は正直に記入するようにしましょう。

賃貸物件の一人暮らしだと審査は不利になる

また家族構成だけでなく、居住地のタイプも審査ではチェックされます。

たとえば持家に住んでいる人は行方をくらますリスクは低いので、信用度は高くなります。一方、賃貸物件に住んでいる方は、行方が分からなくなるリスクがあるので、信用度は低くなります。

とはいえ、賃貸物件で一人暮らしをしている方はたくさんいるので、それだけで審査に落とされるということはありません。他にもプラスの要素があれば十分に借り入れできる見込みはあると考えていいでしょう。

他社借入件数が多すぎると不利になる

おまとめローンは複数の借り入れを一つにまとめるものですが、他社借入件数が多すぎると審査では不利になってしまうので要注意です。

他社借入件数が多いということは、現在利用している金融機関からは追加の融資を受けられなかったということで、何か返済リスクがあるのではと疑われてしまうからです。

キャッシングやカードローンは、借入額が大きくなれば金利も下がるようになっています。そのため基本的には一つの業者から、まとめて借りたほうがお得になるのです。

しかし増額審査に落ちてしまった方は、しょうがなく他社から新規で融資を受けることになり、他社借入件数はどんどん増えていきます。

もし現在の借入先でもう少し借り入れできそうなのであれば、おまとめローンを利用するまでに借入先を減らしておくことをおすすめします。

信用情報に傷がついていると審査には通らない

おまとめローンは、新規のキャッシング審査に比べても、審査の基準は厳しくなります。

そのため信用情報に傷がついていると、審査に通るのはかなり難しいと考えておきましょう。

現在利用している金融機関で、返済の延滞や滞納をする前に、早くおまとめローンへ申し込むことが大切です。

審査の甘さに釣られて闇金に騙されないようにしよう

借金の取り立て

闇金とは、貸金業許可を取得していない業者のことです。

許可を有しているような装いの業者もありますが、金融庁のWebサイトで確認すれば、貸金業許可の有無はきちんとわかります。

また、貸金業は携帯電話の番号だけでは営業できません。携帯番号だけチラシに載っているなら、100%闇金です。

最近は、強引な取り立てをせず、金利も比較的低いソフト闇金というものがあります。そんな業者も違法なので、決して使ってはいけません。

「審査なし」「ブラックOK」の業者には要注意

審査なしをうたっているのは、当然闇金です。

まともな業者は、審査をしてリスクを軽減したうえで貸し出して利息を得ているのです。

審査をしないということは、非合法な手段でリスクヘッジをするという意味です。

「貧すれば鈍する」といいますが、借金で頭が混乱しているときは思わぬ心理に陥りがちです。くれぐれも気を付けましょう。

おまとめローンの審査に通らない!審査に落ちる理由と今後の対策

誰でも審査に通るおまとめローンは存在しない

しかし残念ながら、誰でも審査に通るおまとめローンというものは存在しません。

借金を抱えた状態で申し込むことになるので、どうしても審査に落ちるリスクは高くなります。

お金を貸す側としても貸し倒れのリスクがあるので、どうしても融資は慎重になってしまいます。

そのため今の自分の状況を正確に把握して、ふさわしい金融機関のおまとめローンへ申し込むことが大切です。

またおまとめローンの審査に通ったからといって、借金がなくなるわけではありません。

その後も返済は続いていくので、返済計画をもっておまとめローンへ申し込むようにしましょう。