買い物に便利なクレジットカード。ついつい使いすぎてしまい翌月の支払いができない…という場合どうなるのでしょうか?
クレジットカードの請求が払えないときのリスクと、その解決策について説明していきたいと思います。
※本ページにはPRが含まれます。
目次
クレジットカードの請求が払えないと何が起こる?
クレジットカードの引き落とし日に、登録していた銀行口座に請求される金額が入っていなかった場合、つまりクレジットカードの請求が払えなかった場合、自分の身に何が起こるのでしょうか?
後から「知らなかった…」ということにならないよう、きちんと理解しておきましょう。
カードが利用停止になる
クレジットカードの請求が払えなかった場合は、クレジットカードが利用できなくなります。
「クレジット」は元々「信用」という意味があります。私たちは支払日にお金を払うことを約束した上でクレジットカードを利用しています。
約束を破れば、カード会社の信用を失うのは当然です。
遅延損害金が発生する
遅延損害金(遅延賠償)とは、借金の返済の遅れに対する延滞料(罰金)のことです。
キャッシュカードを利用するということは、「お金を借りている」ということです。
そして、その借金の返済日が「支払日(銀行口座からの引き落とし日)」として翌月末などに設定されています。
ですので、支払日に請求金額が支払えないと、賠償金が発生してしまいます。
個人信用情報機関にキズがつく
クレジットカードの請求が支払えないと、「個人信用情報機関」に履歴が残ってしまいます。
個人信用情報機関には、たとえ異なる会社のクレジットカードを複数利用していても、自分に関するすべての情報が集約されているのです。
個人信用情報機関には借りている金額、これまでや現在の返済状況などが記録されます。
そして、悪い履歴が残ってしまうと「クレジットカードの新規申し込み」や「ローンの審査」が通らなくなってしまいます。
つまり、クレジットカードの請求が払えないと今後の人生に悪影響が及ぶ可能性があるのです。
クレジットカードの請求が払えない恐れがある場合にまずやるべきこと
「このままではクレジットカードの請求が払えない…」という場合、焦る気持ちもわかりますが、まずは落ち着きましょう。
現状を把握することで、自分が今何をするべきなのかが見えてきます。
請求金額と支払い日を把握する
まずは、請求金額と支払い日を確認しましょう。
カード会社のWebサイトやアプリで自分のアカウントにログインすると、請求金額と支払日(引き落とし日)を確認することができます。
「いつまでに、いくら必要なのか」をきちんと把握することが問題解決に繋がります。
他口座の預金額をチェックする
クレジットカードの請求を支払日までに払えない場合でも、できるだけ早く請求額を集める必要があります。
そのため、自分が今どのくらいお金を持っているのかを確認しましょう。
もしかしたら、手持ちの現金や、普段使っていない銀行口座にあるかもしれません。
支払い方法が変更できないかチェックする
支払い方法を変更することによって、カード会社との約束を守ることができる場合があります。
支払い方法には主に「一括払い、分割払い、リボ払い、ボーナス一括払い」があります。カード会社やカードの種類によりますが、クレジットカードを作成した際に指定した方法から変更することができる場合が多いです。
一括払いでは金額が大きくて支払えない場合、分割払いやリボ払いに変更することができれば、支払日までに決められた金額を支払えるかもしれません。
ただし、リボ払いは利息が高い場合があるため、変更する際はデメリットについてもきちんと調べましょう。
また、ボーナス払いは年に2回、ボーナスの月にまとめて支払うことができる設定です。
金利や手数料はかからない場合が多いため、ボーナスで支払額をまかなえそうな場合はボーナス一括払いに変更することをおすすめします。
それでもクレジットカードの請求額を支払日までに払えない場合は、次のことを行います。
クレジットカードの請求がどうしても払えないときの解決策
支払い日を過ぎる前にまずはカード会社に電話しよう
現状を把握し、クレジットカードの請求が払えないとわかったら、早急にカード会社に電話をしましょう。
これは、できれば支払日前が望ましいです。もし「既に支払日を過ぎてしまっている…」という場合でも、すぐにカード会社に電話しましょう。
なによりも大切なのは、カード会社からの信用を損ねないこと。支払日までに請求金額を用意できないとしても、正直に話しましょう。
そして、「いつまでに支払うのか」を明確にします。遠すぎる日付を設定するのはよくありませんが、実現が難しいほど近い日付にしても自分が苦しむだけです。
いつまでに返せそうなのかを自分で把握した上で、期日を設定しましょう。または、カード会社から期限や解決策の提案がある場合もあります。真摯に向き合うことが大切です。
早急に請求額を調達しよう。調達方法を紹介
カード会社に連絡して一安心というわけにはいきません。実際に請求額を用意する必要がありますね。
ここではお金を調達する方法をいくつか紹介します。ただし、どこかから借りる場合は必ずまた返さなくてはならないことを忘れないでください。
身近な人に借りる
身近な人、例えば家族や友人に借りるという方法があります。自分の手元にお金が無いことには変わりませんが、個人信用情報機関に履歴を残さないために、一時的に知り合いからお金を借りることを検討してください。
ただし、たとえ信頼関係のある家族や友人でも口約束でお金を借りたり、相手が嫌がっているのに頼み込むなどの行為はトラブルに繋がる危険性があります。
返済期限の設定をしたり、相手の同意をきちんと得てから借りましょう。借用書の使用もおすすめします。
キャッシングやカードローンを利用する
金融機関からお金を借りる方法として、キャッシングやカードローンを利用するという方法があります。
キャッシングとは、キャッシュカードに付帯している現金を借り入れするサービスのことです。
銀行やコンビニ、郵便局のATMなどで利用することができます。返済は一括払いやリボ払いが適用できます。
カードローンとは、借り入れ専用のサービスのことを指します。こちらは、借り入れのために申し込みをする必要があります。
返済方法はほとんどの場合がリボ払いです。
キャッシュカードとの違いとして、カードローンの方が高額の借り入れができるという特徴があります。また、キャッシュカードに比べて金利が低く設定されています。
自分の持ち物を売る
自分のもっているものを売るという手段があります。メルカリなどのフリマアプリや、BOOKOFFなどの買取サービスを利用して、不要なものをお金に換えましょう。
お金になるといってもおそらく少額なので、本当にお金が集められそうにない場合は自分のもっている高価なものを売ってしまうことも検討してみてください。
日払いのアルバイトをする
日払いのアルバイトですぐにお金を調達するという手段もあります。
最近では、面接不要ですぐに働けるアルバイトが多数あります。
そういったアルバイトはWebサイトやアプリから簡単に探すことができるので、きちんと働いて早めに返済しましょう。
【最終手段】弁護士や司法書士に相談し、債務処理を行う
クレジットカード代金返済の延滞は、長ければ長いほど後で自分が困ることになります。
支払日を過ぎてから5日以内で返済した場合、個人信用情報機関に記録は残りますがローンの審査が通らないといったことは防げる可能性もあります。
特に、一度目の延滞の場合影響はほとんどないと言えます。
5日以上延滞した場合は、催促の電話やクレジットカードの新規作成ができなくなったり、ローンの審査が通らなくなる可能性があります。
そして、61日(2ヶ月)以上支払いをしなかった場合、5年以上クレジットカードやローンの審査が通らなくなってしまいます。
もし、上記の手段では返済が難しいという場合は、弁護士や司法書士に相談しましょう。「債務処理」という手段が取れる場合があります。
もし、相談した上で債務処理が適応できなかったとしても、解決策を一緒に考えてくれると思いますので、専門的な知識のある人に相談することをおすすめします。
クレジットカードの請求が払えないときにやってはいけないこと
クレジットカードの請求を払うために、なんでもやっていいわけではありません。
ここでは、絶対にやってはいけないことをいくつか取り上げます。
クレジットカードの現金化
クレジットカードで金券などを購入し、それを換金する「クレジットカードの現金化」はカード規約で違反となっております。
明確に法律で違反となっているわけではないので、現金化をしたからといってすぐに捕まることはないですが、カード会社にバレた場合、利用停止となってしまう可能性が高いです。
クレジットカードが利用できなくなってしまうと、元も子もないのでクレジットカードの現金化は絶対にやめましょう。
闇金(違法業者)からお金を借りる
闇金と呼ばれる、国からの許可を得ていない業者からお金を借りてはいけません。
国から許可を得ていないということは、不当な請求をされ、気付いたときには膨大な借金をかかえてしまうということも考えられます。
また闇金を一度利用してしまうと、業界内で顧客リストが共有され、色んな違法業者から狙われるようになります。
いくらお金に困ったからといって、闇金を利用することだけはやめましょう。
請求の支払いを諦める・放置する
クレジットカードの請求を払えないからといって、諦めて放置してはいけません。
クレジットカード代金返済の延滞は、長ければ長いほど後で自分が困ることになります。支払日を過ぎてから5日以内で返済した場合、個人信用情報機関に記録は残りますがローンの審査が通らないといったことは防げる可能性もあります。
特に、一度目の延滞の場合影響はほとんどないと言えます。5日以上延滞した場合は、催促の電話やクレジットカードの新規作成ができなくなったり、ローンの審査が通らなくなる可能性があります。
そして、61日(2ヶ月)以上支払いをしなかった場合、5年以上クレジットカードやローンの審査が通らなくなってしまいます。
大変なことになる前に、まずはカード会社に電話をし、直接話をすることをおすすめします。
まとめ
キャッシュカードの請求が払えない場合、真摯に、迅速な対応を心掛けることが大切です。
困ったらまずは状況を把握し、カード会社に電話をしましょう。
しかし本来は、「返済できない」ということにならないのが当たり前です。
日頃からクレジットカードの利用額や支払い日を確認し、計画的にクレジットカードを使用しましょう。