「サラ金」と訊くとどうしても怪しいイメージを抱いてしまいます。
しかし正式には「サラ金」と区分される貸金業者はなく、一般的にサラ金と呼ばれる業者のほとんどが消費者金融です。
それではどうして同じ貸金業者なのに、サラ金と消費者金融の2つの呼び方があるのでしょうか。
このページではサラ金と呼ばれるようになった歴史と、サラ金業界の実態について解説していきます。
「サラ金=怪しい」と思い込んでいるあなたも、この記事を読めば認識も変わると思いますよ。
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目次
サラ金とは消費者金融の昔の呼び名
サラ金とは「サラリーマン金融」の略で、現在、消費者金融と呼ばれている業者の昔の呼び名でした。
70年代から80年代は、利用者の大半がサラリーマンだったため、個人向け無担保融資を行う貸金業者は、総じてサラ金と呼ばれていたのです。
また80年代ごろから、サラ金からの借金が原因で破産する人や、自殺まで追い込まれる人が急増し、「サラ金問題」として社会問題に発展しました。
そのため一般の人たちの間では、サラ金は危ないという認識が広まっていったのです。
今でも50代や60代の方たちの中では、消費者金融ではなくサラ金という呼び方が使われることが多いです。
なぜ呼び方が変わったの?
グレーゾーン金利(罰則がない違法な金利)が、大きな社会問題になった2000年代初期のころから、貸金業協会ではサラ金から消費者金融へ呼び方を変える動きを始めました。
あまりにも世間からサラ金のイメージが悪くなったので、呼び方を変えることでそれまでのイメージを払拭しようと考えたのです。
テレビCMでも「消費者金融」と呼び方が多く使われ、次第に世間でも消費者金融という呼び方が定着していきました。
しかし消費者金融という名前を前面に押し出しすぎた結果、サラ金と消費者金融は別物であると、間違った認識で覚える人も増えてしまいました。
実際には現在大手消費者金融と呼ばれるプロミスやアコムも、一昔前はサラ金と呼ばれており、ただ個人向け無担保融資の呼び方が変わっただけなのです。
闇金とサラ金は全くの別物!
サラ金と消費者金融は同じものですが、闇金は全くの別物なので正しく覚えておきましょう。
サラ金(消費者金融)が行える業務は、すべて貸金業法によって制限されており、上限金利や貸付限度額などすべて法律で定められています。
しかし闇金は正規の貸金業者ではないので、貸金業法を守ることはありません。
法的には無効となる条件で貸し付けを行い、違法なやり方で取り立てを行います。
法的手続きを行えば借金を無効にすることができますが、闇金業者はあらゆる手を使ってお金を払わせようとするので、絶対に利用してはいけません。
闇金業者の見分け方はこちらの記事で解説しているので、もっと詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
サラ金(消費者金融)から借金しても危険じゃない?
サラ金(消費者金融)は貸金業法で定められた通りに融資を行っているので、借金をしても身に危険が及ぶことは絶対にありません。
もちろん借りた分は利息をつけて返済しなくてはなりませんが、返済が遅れたからと言って危害が加えられる心配はありません。
またサラ金と呼ばれていた時代と比べて、金利も低下し取り立ても法律で厳しく制限されているのでご安心ください。
ただし銀行の融資と比べると、当然消費者金融の基準金利は高いです。
借りすぎると最悪の場合、自己破産するしかなくなるので、借りすぎには気をつけてください。
サラ金時代と比べて金利は10%近く低下
2000年代以前は、グレーゾーン金利と呼ばれる違法金利が業界全体で横行していました。
当時は利息制限法(上限金利20.0%)と出資法(上限金利29.2%)の2つの法律で法定金利が定められており、20.0%~29.2%の間は罰則が設けられていなかったので、違法だが罰則のないグレーゾーン金利と呼ばれていました。
しかしグレーゾーン金利のせいで、多重債務者や破産者が続出したため、2006年に貸金業法が改正(20010年完全施行)され、法定金利の上限は20.0%に統一されました。
そのため一昔前と比べると、上限金利は10%近く低下しており、多重債務者も年々数を減らしています。
※銀行カードローンの貸し付け増加により、2017年には10年ぶりに多重債務者の数が増加しました。
取り立ては貸金業法によって厳しく制限されている
2006年の貸金業法改正では、グレーゾーン金利だけでなく、取り立てに関するルールも大きく見直されました。
サラ金(消費者金融)の取り立てでは、以下のような行為は禁止されています。
- 暴力的な態度をとること
- 大声をあげたり、乱暴な言葉を使ったりすること
- 多人数で債務者、保証人などの居住などに押し掛けること
- 何度も電話・電報・メール・FAXを用いて取り立てを行うこと
- 債務者・保証人から退去を求められたのに居座ること
- 債務者・保証人以外の人に取り立ての協力を強要すること
- 正当な理由なく第三者へ債務の情報を教えること
これらの行為があった際には、貸金業法に違反している可能性が高いので、弁護士に相談して即座に取り立てをストップさせることができます。
返済できなくなったら債務整理を行おう!
病気や事故などで収入を得られない状態になり、サラ金からの借金が返済できなくなった場合、債務整理を行って利息・債務を減額することができます。
自己破産手続きを行えば、債務の返済義務を免責にすることもできるのです。
もちろん債務整理前提で借金してはいけませんが、万が一返済できなくなっても心身に危険が及ぶことはないのでご安心ください。
サラ金の借金返済が難しくなったときには、弁護士へ相談して債務整理を検討するといいでしょう。
銀行カードローンの規制が厳しくなっている
2017年に入ってから、銀行カードローンの過剰貸し付けが問題視され、自主規制を進める動きが強まりました。
以前までは貸付限度額300万円まで、収入証明書不要で融資を行っていた銀行も、限度額50万円を超えた時点で収入証明書の提出を求めるようになりました。
またこれまでは保証会社(大半がサラ金業者)が審査を代行し、当日中に審査を終わらせていましたが、今後はさらにもう一つの審査機関を導入する動きもはじまっています。
サラ金(消費者金融)が貸金業法の改正によって大きく業績を落とす中、代わりに台頭したのが銀行カードローンでした。
しかしこれからは銀行カードローンの規制も厳しくなり、手軽に借りたいのであれば再びサラ金を利用する時代が訪れようとしています。
個人的な要望としては、サラ金も銀行カードローン並みに金利を下げ、消費者が安全に安心して利用できるサービスになって欲しいと思います。
利息を抑えたい方におすすめのサラ金業者
最後に当サイトが責任をもって選んだ、利息を安く済ませることができるおすすめのサラ金業者を紹介します。
当サイトではSMBCモビットを詳しく解説していますが、利息を安く抑えたいのであればSMBCモビットではなく、プロミスかノーローンをおすすめしています。
プロミス
金利 | 4.5%~17.8% |
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申し込み方法 |
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限度額 | 500万円 |
審査時間 | 最短25分 |
必要書類 |
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プロミスをおすすめする理由は2つ。
一つは他の大手消費者金融よりも基準金利の上限が年率0.2%低いこと。たかが0.2%と思うかもしれませんが、返済が長期化した場合、0.2%の差で最終的に発生する利息は大きく差がつくものです。
2つ目は初めてプロミスを利用する人には、30日間の無利息期間サービスがあること。初めての借入日から30日間無利息となるので、早く返済すれば利息0円で利用できます。
2~3カ月かけて返済していこうと考えている方にはプロミスがおすすめです。
ノーローン
金利 | 4.9%~18.0% |
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申し込み方法 |
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限度額 | 500万円 |
審査時間 | 最短30分 |
必要書類 |
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ノーローンは借入日から1週間利息は発生しません。また完済した翌月からは、再びこの無利息期間は適用されるので非常にお得です。
給料日前に金欠になることが多い方は、ノーローンであれば毎回利息0円で融資を受けることができます。
通常のサラ金では無利息期間があっても1度しか適用されないので、こまめに借り入れと返済をする方にはノーローンがおすすめです。
サラ金は安全!だけど使い過ぎには注意しましょう!
今回お伝えしたように、サラ金(消費者金融)は一昔前と比べるとかなり安全になりました。
しかし金利が下がったといっても金利は上限18.0%前後、100万円借りれば毎月1万4794円の利息が発生していくことになります。
もちろん返済が多少遅れたからといって、厳しい取り立てにあうことはありません。
しかし返済が遅れた記録は信用情報を通してあらゆる金融機関で共有され、今後のローン審査で圧倒的に不利となってしまいます。
サラ金を利用すること自体、お金に困っていると判断され、信用情報の評価を落とすリスクもあるのです。
サラ金から借金をするデメリットは決して小さくないので、軽い気持ちで利用するのだけはやめておきましょう。