日本には数多くの消費者金融があり、申込条件をクリアすれば審査を受けられます。
もしも審査に落ちてしまうと、今後の審査について検討しなければなりません。
すぐに同じ消費者金融の審査を受けてもさすがに無駄ですが、他の消費者金融の審査を受けた場合でも通る見込みはないのでしょうか。
また、審査に落ちることで他社の審査が不利になるのであれば、どういった方法で他社の審査の可否について調べているのか気になるはずです。
このページでは、消費者金融の審査に落ちると他社の審査を受けた際にどのような影響があるのかについて詳しく解説していきましょう。
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目次
消費者金融の審査に落ちた履歴は他社の審査で不利になる
消費者金融の審査に落ちると、他社の審査で不利になってしまいます。
審査に落ちたということは、なんらかの部分に問題があったと判断された証拠。
消費者金融は各社審査通過のボーダーラインは異なりますが、審査に落ちた人についてはより一層詳しく調べることもあり得るでしょう。
いずれにせよ、消費者金融の審査に落ちた履歴はデメリットにしかなりません。
申込履歴と審査結果は信用情報に残る
どうして他社の審査の申込履歴や審査結果を知っているのだろうと疑問が浮かびます。
同じグループ企業であれば納得できますが、まったく関係ない消費者金融の会社でも情報を知っているのは納得できないかもしれません。
実は、消費者金融のような金融機関は信用情報機関という会社に情報を提供しています。
信用情報機関に加盟していれば審査申込者の情報を閲覧でき、申込履歴から借入状況・返済状況に加え債務整理の有無まで複数の情報を取り扱っています。
この中に審査結果についての情報もあり、落ちていることを確認できます。
このように消費者金融は信用情報機関に加入していることで審査申込者のあらゆる情報を確認しています。
申込履歴は最低半年間は保持される
信用情報機関は、申込履歴を最低半年間は保存しています。
信用情報機関のあらゆる情報は基本的に生涯において残るものはありませんが、半年間で履歴が消えるのは早いほうです。
これはあくまで一社しか審査を受けていないケースで、半年以内に別の消費者金融の審査を受けていればそこから再び半年間は申込履歴が残ってしまいます。
審査の申込履歴から審査結果まで把握されると新たに審査を受けた消費者金融で不利になってしまうため、最後に審査を申し込んでから半年以上の期間は空けるべきです。
少なからずとも審査において少しでも不利になることは減らすべきですから、自身で減らせるデメリットは徹底して減らすべきでしょう。
その他信用情報に残る情報
信用情報機関は、申込履歴や審査結果以外の情報も取り扱っています。
以下は信用情報機関で取り扱っている情報と保存期間を挙げてみました。
- 契約内容=最長5年間
- 返済状況=最長5年間
- 延滞=延滞解消から最長5年間
- 強制解約=最長5年間
- 任意整理=最長返済後5年間
- 債務整理=最長10年間
上記の情報は、消費者金融の審査の可否に大きな影響を与えます。
たとえば、消費者金融は貸金業法の総量規制の対象業者。
年収の1/3以上の融資を禁止した法律で、他社で年収の1/3の融資を受けていれば審査に通ることはありません。
他にも返済に遅れていたり債務整理をしていたりすれば、消費者金融にとってその審査申込者は貸し倒れリスクが高い人になります。
各情報は一定期間経過すれば削除されますが、対象の消費者金融の社内情報には記録を残している可能性があり、関連会社で審査を受けると通過は厳しくなるでしょう。
このように信用情報機関は審査における大事な情報を取り扱っているため、消費者金融は審査において重要視しています。
履歴が消えても必ず審査に通るわけではない
上記の項目で信用情報機関の記録は一定期間経過すれば削除されると説明しました。
それではその一定期間経過後に審査に申し込めば通るのでしょうか。
実際のところ審査に通る可能性もありますし通らない可能性もあります。
先に説明したとおり社内情報に記録していれば信用情報機関の記録が削除されてもたいして意味はありませんし、審査に落ちた原因が信用情報の情報以外にあれば関係ないでしょう。
仮に年収が少なすぎて審査に通っていないのであれば、申込履歴が削除されたあとに審査を受けたところで根本の問題は解決していないので審査通過は期待できません。
信用情報機関の記憶が削除されることはあくまで不利を減らせる程度に考えておくべきでしょう。
消費者金融の再申し込みで審査に通るケース
一度、消費者金融の審査に落ちたからといって、同じ消費者金融の審査を永遠に受けられないわけではありません。
原則的に消費者金融は審査の回数に制限を加えていないので、何度でも受けられます。
しかし一般的に一度落ちたところは再び落ちるように思えて受ける人は少ないでしょう。
実は、消費者金融は再申し込みで審査に通るケースがあります。
もちろん期間を空けずにすぐ審査を受けたところで通ることはないですが、前回審査を受けたときよりも自身の状況が改善されていれば充分可能性はあるんです。
具体的には、以下のようなケースは再申し込みで審査に通る場合があります。
- 前回の申込時より年収が増えている
- 前回の申込時より勤続年数が増えている
- 前回の申込時より他社借入が減っている
このように前回審査に申し込んだときよりも状況が良くなっていれば評価されます。
それでは、上記の改善した状況についてもう少し詳しく触れてみましょう。
前回の申込時より年収が増えている
会社は長く勤めれば給与や賞与が増えることもありますし、逆に転職した年収が明らかに増えたということもあり得ます。
年収が増える理由はさまざまですが、前回の申込時に年収が原因で審査に落ちていた場合は、年収が増えれば審査に通ることは至って普通です。
審査に落ちた理由を消費者金融は教えてくれませんが、口コミ等で総合的に判断して年収が原因だと自覚したのであれば、年収が増えてから再申し込みを検討する価値はあります。
逆に年収が減った場合は、より審査に通る可能性が遠ざかると覚えておきましょう。
前回の申込時より勤続年数が増えている
勤続年数は長ければ長いほど信頼度が高くなり、審査で評価を受けます。
短い期間しか働いていなければ、今後もその会社で仕事を続けるか疑問を持たれます。
長い期間同じ会社で働いていれば、消費者金融が最も大事に考える「安定継続した収入」に直結しますので、なるべく勤続年数は長いほうだ良いんです。
たとえば、一年未満の勤続年数だと評価は期待できませんが、勤続年数3年以上になればそれなりに評価を期待できるでしょう。
このように勤続年数が増えることによって審査に通る可能性を高められます。
前回の申込時より他社借入が減っている
他社借入件数は多ければ多いほど審査に落ちやすくなりますが、完済して他社借入件数が減っていればデメリットになりません。
当然、他社借入件数がたとえの1件でも減っていれば審査に通りやすいでしょう。
また、任意整理や債務整理によって他社借入件数が減っていても評価は受けません。
むしろ任意整理や債務整理をしていれば信用度は著しく下がり審査通過が著しく下がります。
借入件数が減って評価を受けるのは自力で完済したケースだと覚えておいてください。
他に法律面での規制があり、消費者金融は貸金業法の総量規制で年収の1/3以上の融資は禁止されています。
つまり、前回審査に申し込んだときに他社借入総額がすでに年収の1/3に達していれば、法律の観点から審査に落ちることは確定的です。
しかし、借入件数が経れば結果的に借入総額が減ります。
結果、貸金業法の総量規制に抵触せず審査に通るということですね。
前回審査に落ちた消費者金融でも他社借入件数が減っていれば信用度が高くなり、再審査に申し込む価値はあるので検討してみてはいかがでしょうか。
信用情報は消費者金融だけでなくあらゆるローン審査に影響する
信用情報は消費者金融だけでなく、世の中のあらゆるローンに影響します。
クレジットカードや自動車ローン、住宅ローンまで幅広く信用情報は関係しています。
もしも消費者金融で借入して滞納や債務整理を行うと信用情報は傷つき、将来的に他のローンを利用できなくなる可能性が高くなります。
逆に他のローンでも滞納等すれば信用情報は傷つき、消費者金融の審査に通る可能性を大幅に下げてしまいます。
このように信用情報は単に消費者金融の審査だけに関係していないので、返済計画をしっかり立てていることが大事。
収入に対して返済が厳しくなるような金額を借りないように借入限度額を制限したり自身をコントロールするように心がけましょう。
一度審査に落ちたら最低半年間は再申し込みを待とう
説明してきたように一度審査に落ちた消費者金融でも再申し込みすると審査に通る可能性はありますが、すぐに申し込むことは避けましょう。
最低でも審査に落ちてから半年間は空けるべきで、これは信用情報機関に申込履歴が残っていることも関係しています。
少し前に審査を通さなかった人が審査に申し込んできたところで大幅に変化はないだろうと判断され、審査に落ちてしまうかもしれません。
また、勤続年数に問題があれば結局審査で有利になりませんし、たとえ収入が増えても転職してすぐでは勤続年数が短く評価が下がります。
このような理由から同じ消費者金融に再び申し込む場合は、最低でも半年間は空けるようにしましょう。