消費者金融カードローンであるSMBCモビットは、貸金業法で定める総量規制の対象となっています。
総量規制とは年収に応じて限度額が制限されるルールのこと。総量規制によって申し込んだ限度額では審査に通らない人もいます。また他社から借り入れがある人は、審査自体に通らない可能性もあるのです。
そこで、この記事ではSMBCモビットの総量規制と限度額の関係性をご紹介します。
SMBCモビットを利用したいけれど総量規制が気になるという方は、ぜひ参考にしてください。
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SMBCモビットも対象となっている総量規制とは?
総量規制とは2010年に改正された貸金業法が定める、貸金業者に義務付けられた新しいルールのことです。貸金業者は消費者金融やクレジットカード会社など、個人向けの融資をメイン業務にしている金融機関のことです。もちろんSMBCモビットも貸金業者の中に含まれています。一方、銀行は銀行法で規制されているので総量規制の対象とはなりません。
年収の1/3を超える借入を禁止
総量規制では、申し込み者の借り入れ総額が年収1/3を超えることを禁じています。年収が300万円の人は100万円以上借り入れが出来なくなるというわけです。また借入総額とあるように、自社だけでなく他社からの借入も含めて年収の1/3を超えてはいけません。そのため借金がすでにある方は、消費者金融からお金を借りるのは非常に難しくなりました。
総量規制のメリットとデメリット
総量規制によって多重債務者の数は激減しました。導入前の2007年には177万人いた多重債務者が、2016年3月末にはピーク時の7%である12万人まで減少したのです。
しかし年収の1/3以上借金が出来なくなったため、年収が低い方やすでに借金を抱えている方は、新たに借金することが出来なくなりました。本当にお金に困っている時に正規の貸金業者から借りられなくなったことで、闇金に流れてしまうケースも増えているようです。
総量規制を踏まえてSMBCモビットの申し込みで気をつけること
総量規制を考えたうえで、気をつけて欲しいのは「限度額」と「他社借入」です。
SMBCモビットは限度額が800万円と業界内で最も高いですが、申し込む際には自身の年収とのバランスを考えるようにしましょう。
年収の1/3を超える限度額での申し込みはやめよう
ここまで説明してきた通り、SMBCモビットでは年収の1/3以上貸し付けは出来ません。そのため、希望限度額は総量規制の範囲内で設定するようにしましょう。希望限度額が年収の1/3を超えていた場合でも、SMBCモビット側から限度額を引き下げるように打診してくれます。しかし年収と融資のバランスを考えられない顧客として、確実にSMBCモビットからの心証は悪くなってしまいます。審査に通ったあとでも、継続的に利用することで限度額は増額出来ます。まずは確実に審査に通るために、限度額は低めに申し込んだ方がいいでしょう。
申し込み前に収入証明書を用意しよう
他社からの借入があると総量規制の問題だけでなく、返済リスクの問題からも審査に通るのは難しくなります。そのためSMBCモビットに申し込む際には、収入証明書もあわせて提出するようにしましょう。自ら収入証明書を提出することで、SMBCモビットから信用を得やすくなります。
複数の他社借入がある人は借入件数を減らそう
すでに複数の業者から借金がある人は、おまとめで借り入れ件数を減らしましょう。
おまとめとは、抱えている借金と同額の融資を他社から受けて一括返済するものです。これまでの借金が無くなる代わりに新しい同額の借金を抱えることになりますが、返済先が一つになるので負担を大きく減らすことができます。
SMBCモビットの審査でも、複数の金融機関から借金をしている人よりも、借入先が一件だけの人の方が審査は有利です。複数の業者から借入している人は、借入件数を減らしてSMBCモビットに申し込むようにしましょう。
総量規制の対象外となるケースはある?
総量規制にも特例が認められ、対象外となるケースがあります。
先ほど紹介しおまとめと「配偶者貸付」です。ただしSMBCモビットは対応していない可能性も高いので、申し込む前に確認しておくようにしましょう。
おまとめ
総量規制は元々債務者を守るためのルールです。そのため、利用者が一方的に有利になる場合には特例が認められます。おまとめローンは一時的に借金が増えるものの、結果的には借入件数を1件に減らすことができます。また金利の低いおまとめを利用すれば、これまでより利息も安くなるので、利用者にとって一方的に有利なローンといえます。
そのため消費者金融であっても、おまとめであれば総量規制に関係なく融資を行えるのです。
配偶者貸付
総量規制によって年収がなければ融資を受けることが出来ません。無職の方であれば融資を受けられなのも分かりますが、専業主婦も同じ扱いというのは少し可哀想です。そこで総量規制には特例として「配偶者貸付」が認められています。
専業主婦の方は配偶者に安定した収入があれば、自身の年収と同様の扱いをして審査を受けることができるのです。しかし配偶者貸付が認められるためには、婚姻関係を証明する書類や配偶者の同意書など、様々な書類を提出する必要があります。また貸付後に配偶者が契約失効を訴えるなどトラブルが起きるリスクもあるので、専業主婦は審査に通さない貸金業者も多いようです。
SMBCモビットは総量規制の特例は対応していない?
SMBCモビットは簡略化した申し込みや審査が人気の金融商品です。総量規制の特例に対応するためには複雑な手続きが求められるため、審査には非常に時間と手間がかかります。そういったデメリットを踏まえて、SMBCモビットは総量規制の特例に対応していないようです。ただし時期によって企業の方針は異なるので、総量規制の特例を利用したい方は事前に相談してみるといいでしょう。
まとめ
今回の記事でお伝えしたかったのは、以下の3つの要点です。
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SMBCモビットを利用したいけれど総量規制が気になるという方は、一度自身の年収や借入額を確認するようにしましょう。年収の1/3以上借入総額が超えなければ審査に通る可能性は高いので、安心してお申し込みください。