キャッシング業者を選ぶ際には、金利で比較することが大切です。
金利は毎月の利息と大きく関係するため、利息を安く抑えるためには金利について正しい知識を持っておかなければなりません。
そこで今回は初めてキャッシングを利用するという方にも分かりやすく、キャッシングの金利について解説していきます。
また利息を安く抑えるコツも紹介するので、お得に返済を済ませたい方はぜひ参考にしてください。
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キャッシングの金利とは?
キャッシングの金利とは、元金に対して利息がどの程度発生するのか示したものです。
貸金業法によってキャッシングの金利は上限が設けられており、実質年率〇%という形式で表示されるようになっています。
たとえば実質年率20%の金利で50万円を借りた場合、一年後には50万円の20%である10万円の利息が発生することを意味しています。
実質年率とは?
実質年率とは手数料や保証料など、諸々の費用を利息に換算して表示したものです。
キャッシングを利用する際には、毎月の利息だけでなく、手続きの手数料や保証料が発生します。実質年率で金利が表記されている業者であれば、利息以外お金を支払う必要がないのです。
逆に実質年率で金利が表記されていない場合、手数料や保証料など別途で請求されてしまいます。そうなると同じ金利でも、実質年率で表記されていない業者を利用すると損することになってしまうのです。
利用者の混乱を避けるため、正規のキャッシング業者では金利を実質年率で表記することが義務付けられています。そのため大手消費者金融や銀行カードローンであれば、実質年率で表記されているので安心ですが、地方の消費者金融を利用する際には金利の表記に注意しましょう。
金利の計算方法は?
キャッシングの金利は年率で表示されているため、毎月の利息を知るには計算しなければなりません。
借入残高(元金)×金利(年率)÷365×借入日数=利息
金利の計算は上記の式で計算できます。
まず借り入れした元金に金利(実質年率)を掛けて、一年で発生する利息を計算します。
そのあと、365(日)で割って一日あたりの利息を割り出します。そして一日分の利息に借り入れ日数を掛け合わせることで、正確な利息を計算することができます。
しかしこんな計算を毎月自分でやっていくのは非常に面倒です。そのため利息を計算する際には、各キャッシング業者の公式サイトにある「返済シミュレーション」を利用すると便利です。
返済シミュレーションサービスとは?
キャッシング業者の公式サイトには、利息を自働的に計算するシミュレーション機能がついていることが多いです。
たとえばSMBCモビットの公式サイトにある返済シミュレーションでは、「毎月の返済額」と「返済月数」を簡単に計算することができます。
毎月の返済額を知りたいときには、希望する借入額と希望する返済月数、そして適用されるであろう金利を入力することで、毎月の返済額と発生する利息が自動的に計算できます。
また完済までの返済月数を知りたいときには、希望する借入額と想定している毎月の返済額、そして適用される金利を入力することで、完済までにかかる月数とトータルで発生する利息を即座に計算できるのです。
返済計画を立てる際には、返済シミュレーションを活用するようにしましょう。もちろん会員登録をせずにすべて無料で利用することができます。
法定金利とは?
キャッシングでは貸金業法によって金利の上限が決められています。違反した業者には罰則があるので、正規の貸金業者であれば必ず法定金利は守られています。
法定金利は貸付額に応じて以下の通り設定されており、貸付額が高くなるほど法定金利は低くなるようになっています。
- 10万円以下…20%
- 100万円未満…18%
- 100万円以上…15%
大手消費者金融であれば、上限金利は18.0%以下で設定されており、法定金利よりも余裕をもって低く設定されています。
法定金利を超える金利での借金は法律上認められず、元金も返済する必要はありません。そのため法外な利息を要求する闇金からの借金は、一円も返済する必要はないのです。
キャッシングの金利の相場とは?
ここからはキャッシング業者の金利の相場を解説していきます。
まずは主要な大手消費者金融が設定している金利を見てみましょう。
SMBCモビット | 3.0%~18.0% |
---|---|
アコム | 3.0%~18.0% |
アイフル | 4.5%~18.0% |
プロミス | 4.5%~17.8% |
プロミスだけが唯一17.8%とわずかに低いですが、消費者金融では上限金利が18.0%あたりで設定されていることが多いです。
またSMBCモビットやアコムは限度額が800万円と高い(他は500万円)ため、下限金利が3.0%と低くなっています。しかし同じ貸付額であれば適用される金利に大きな差はありません。
次に主要な銀行カードローンが設定している金利を見てみましょう。
三菱UFJ銀行カードローン | 1.80%~14.60 |
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三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5 |
みずほ銀行カードローン | 3.0%~14.0% |
新生銀行カードローン「レイク」 | 4.5%~18.0% |
銀行カードローンの金利は、銀行によって大きく異なります。ただし消費者金融と比べて全体的に金利は低めです。金利だけ見ると銀行カードローンの方がお得であることが分かります。
なぜ消費者金融の金利は高い?
消費者金融は融資を行う際、銀行から資金を調達しなければなりません。
当然、銀行も消費者金融に融資を行う際には金利を設定します。そのため消費者金融の融資には銀行に返済するための利息が加わっており、高くなってしまうのです。
一方、銀行カードローンは自社で資金が調達できるため、金利を低く設定することができます。
また消費者金融は銀行から融資を受けることができない、返済リスクの高い顧客にも貸付を行っています。そのため金利を高く設定しなければ、全体で利益を確保することができなくなってしまいます。
資金の調達方法と審査基準の甘さという二つの要因から、消費者金融の金利は高くなっているのです。
キャッシングの金利と審査の関係はこちらのページで詳しく解説しているので、審査に通るか不安な方は参考にしてください。
キャッシングの利息を安く抑えるコツは?
最後にキャッシングの利息を安く抑えるためのコツを紹介していきます。
短期的に完済出来る人と、長期的な返済を考えている方とでは方法が変わってくるので、あなたの返済計画に適した方法をお試しください。
1カ月~3カ月程度で完済できる人
1カ月~3カ月程度での完済を考えている人には、無利息期間サービスのある消費者金融がおすすめです。
無利息期間サービスとは、一定期間利息が発生しないサービスのことで、上手に活用することで利息をかなり安く抑えることができます。
大手消費者金融であれば、初めて利用する方を対象に30日間の無利息期間サービスを行っている業者が多いです。
そのため、1カ月~3カ月で完済できる方であれば、金利が低い銀行よりも無利息期間のある消費者金融の方が、利息を圧倒的に安く抑えることができます。
無利息期間サービスを行っている消費者金融は以下の通りです。
- プロミス…初めてプロミスを利用する方は30日間の無利息期間
- アイフル…初めてアイフルを利用する方は30日間の無利息期間
- アコム…初めてアコムを利用する方は30日間の無利息期間
- ノーローン…完済するたびに1週間の無利息期間
半年以上かけての完済を考えている方
返済に半年以上かかる方は、金利の低い銀行カードローンを利用した方がお得です。
また余裕があるときには随時追加返済を行うことで、返済が早く終わるだけでなく支払う利息もかなり安く抑えることができます。
利息は元金×金利で発生していくため、元金を早く減らすことで発生する利息を安く抑えることができるのです。
返済が長引く方は、余裕があるときの追加返済を心掛けるようにしましょう。
まとめ
キャッシングを選ぶ際には、金利で比較することが大切です。
ただし返済にかかる期間によっては、金利の高い消費者金融を選んだ方が利息が安くなることもあります。
利息を少しでも安く抑えたい方は、返済シミュレーションを活用して、あなたに適したキャッシングを利用するようにしましょう。